すべての兵士を射撃のエキスパートに

ライフル照準器のデジタル化により、より速く、より遠くへの射撃を実現

戦場でミスを犯す余地はありません。

テクノロジーによって開発が進み、戦場で使われるあらゆるプラットフォームの性能が向上しました。当社は現在、同様の進化が、携帯型武器システムでも起こっているのを目の当たりにしています。このニーズに応えるために、Raytheon ELCANが開発中のデジタル射撃統制ライフル照準器では、兵士が遮蔽物の陰から射撃する場合や、丘陵地を横断している場合でも、1,000メートル以上の距離で確実に標的に命中させることができます。

その仕組みをご紹介します。この照準器にはレーザー測遠機が内蔵されており、パルスを発信して標的までの距離を測定します。カスタマイズされたソフトウェアと弾道モジュールが、どこに照準を合わせるべきかを正確に兵士に知らせます。所要時間はわずか数秒です。

米陸軍レンジャーの元狙撃兵であり、現在はRaytheon ELCANのライフル照準器担当プロダクトマネージャーであるDan Pettry氏は述べています。「任命された狙撃兵が考慮すべきすべての変動要素を取得して、必要な情報を示してくれます」

従来の射撃統制は、戦車、ドローン、航空機、船舶など、はるかに大きなプラットフォームに関連するものであり、多数のコンポーネントが連携して標的に命中させるようになっています。ELCANのSpecter Digital Fire Control Sight (DFCS)は、この統制能力をアサルトライフルやマシンガン用の携帯型照準器に搭載し、斜めや傾いた位置からでも機能するようにしました。カスタマイズされたソフトウェアと戦闘実績のある弾道コンピュータチップを使用したこの照準器は、弾道、距離、湿度、温度、気圧を考慮して補正された照準点を算出します。世界中の軍隊で使用されているあまり一般的でない弾丸をも含む、数多くの口径の弾薬について算出可能です。

「弾道や大気条件は、距離が長くなるほど重要な要素になります」と、Pettry氏は述べています。「この計算を正確におこなうには時間がかかります。戦場ではその時間が常にあるとは限りません。この照準器にはすべてが適切に組み込まれているため、迅速に算出できます」

DFCS照準器は、8倍の直視ズームレンズ、弾道補正されたディスターブドレチクルそして照準規正レーザー測遠機を、1つの頑丈でユーザーフレンドリーなパッケージに組み合わせることで射撃範囲を広げ、1,000メートル以上離れた標的を射程距離に入れることができます。

「より短時間で射撃精度が向上します。この照準器を使用すれば、兵士は弾着地点から照準を定めるのではなく、最初の射撃を標的に命中させることができます」と、Pettry氏は続けます。「より正確であればあるほど、兵士の安全性は高まります」

Raytheon ELCANは、世界中の複数の軍事顧客向けに照準器を開発しています。この照準器はカナダで設計および開発されたTRL7レベルの技術であり、米国の輸出規制やライセンス要件はありません。

ELCANライフル照準器のミッションエリアリーダーであるMike Lewis氏は次のように述べています。「この照準器は軍用試験において、AR、軽機関銃、中機関銃でのリコイル、落下テスト、そして環境テストを受けており、その堅牢性と信頼性が実証されています。それがELCAN Specterの名前の由来です」

「距離の測定や、優れた射撃につながるあらゆることには、非常に多くの労力や訓練が必要です」と、Pettry氏は述べています。「それを代わりにおこなってくれる装置を作ろうという考えは実にすばらしいことです」